oribiyoriのブログ

草木染め、手織りした作品、また綿栽培や染め織りに関することを書いています。

2017-02-01から1ヶ月間の記事一覧

浅葱(あさぎ)、縹(はなだ)、藍色・・・これ皆藍染の色です。

~藍染めと日本人との関わり~ 藍の葉 藍染の糸 藍染めは古代からずっと日本で染料で使われている染料ですが意外と知らないことも多く、 染織に関わるようにようになって初めて知った事もありました。 まず、驚いたのがその歴史の長さです。 昔観に行った正…

【染めの日】乾燥した藍の葉で藍染め

藍の葉 藍の染め液 染めた糸 数日前天気の良い日を待って乾燥させた葉を使って藍染をしていました。 生の葉や乾燥させた葉で染めると淡い青い色になります。 ~染め液作り~ 染料を少しの薬品と合わせて何回か煮出し、濾したものを集めて染め液を作りました…

【新作のお知らせ】春のふわふわブローチ ~たんぽぽの綿毛の旅立ち~

ふわふわブローチ たんぽぽ しおり 小 桜並木 バネ口金ポーチ ちょっとづつ作品が出来上がってきています。 3月は出会いや別れ、旅立ちなどの多い季節でもあるので、 たんぽぽの綿毛の旅立ちに見立ててステッチをしました。 ちなみにタンポポの花言葉には綿…

「四十八茶百鼠」と裏勝り ~江戸時代の”粋”で”ロック”な着こなし~

~江戸時代の色彩について~ 「四十八茶百鼠」はその通りの色数では無く、 茶色系統ややグレー系統などの色合いの種類が それだけ沢山あるという意味合いで言われた、 当時の着物の色彩を表した言葉だといいます。 グレー系統 茶色系統 藍色のミニマット 町…

【更新のお知らせ】染織のページに武士の時代の衣装について少し触れています。

大阪 『真田丸展』への道のり 染織のページに時代ごとの染め織りについて少し触れています。 この時代は武士の時代で荒々しくて少し怖い時代というイメージがありましたが、 文化面ではわび・さびと華やかさ・南蛮渡来の異国情緒のが良い具合に 影響し合って…

【新作のお知らせ】春色がま口ポーチが出来ました。精錬も無事終わってすっきりしました。

がま口ポーチ がま口の中 精錬・4綛目終了! この前織り上がった布で作ったがま口ポーチです。 取っ手が猫の形をしていて可愛かったので、猫が花畑を散歩するイメージで作ってみました。 3月のアンテナショップで登場する予定です。 また、この数日でやっと…

武士の世の中になって衣装も様変わり ~小袖(こそで)と甲冑~

~中世の色彩について~ 武士の世の中になって世の中に色々な変化が起こりましたが、服装においても 大きな変化が起こりました。 今まで下着として着ていた小袖が 表着として着られるようになったり、 武士の中で茶の湯の文化が盛んになったり、 また南蛮渡…

大阪でも委託販売をさせていただくことになりました。

店内の様子 イヤリング 花 ふわふわブローチ 雪だるま 本日より大阪でも委託販売をさせていただくことになりました。 お店は「えとえとわ」さまです。 場所は堺筋本町という繊維関係のお店が多いエリアで、大きな手芸用品店の 日本紐釦というお店の並びにあ…

大阪でも委託販売をさせていただくことになりました。

店内の様子 イヤリング 花 ふわふわブローチ 雪だるま 本日より大阪でも委託販売をさせていただくことになりました。 お店は「えとえとわ」さまです。 場所は堺筋本町という繊維関係のお店が多いエリアで、大きな手芸用品店の 日本紐釦というお店の並びにあ…

【更新のお知らせ】作品制作中です。また、はた織りや糸紡ぎを描いた素敵な絵本に出会いました。

ただいまバッグを制作中です。 少し先にグループ展に参加する予定があり、そこで展示したいと思っています。 詳細が決まりましたらまたお知らせしたいと思います。 そして、今回は糸紡ぎやはた織りが題材になっている絵本について本棚のコーナーでおすすめし…

【織り終わって精錬再開。また、ちょっと更新してます。】久々の晴れで大忙し!

織り上がったレース織りの布 ここ何日か久しぶりに晴れたこともあり、糸の精錬を再開しました。 以前精錬していた他の束もまた天日干しをして乾かします。 次はいつ休みの日が晴れの日にあたるか分からないので、 何か他に干したり洗える糸が無いか、何とな…

平安絵巻を彩る色彩の鍵は「重ねの色目」にあり。

京都御所 紫宸殿 京都市内 紅花で染めた糸 ~平安時代の色彩~ それから時代が移り遣唐使が廃止され、 外国との交易が減った分、 日本国内での独自の文化が盛んになりました。 (かな文字や寝殿造りなど・・) 平安時代のイメージを象徴する十二単等が登場し…

【更新のお知らせ】街めぐりのコーナーで奈良の行事や正倉院展について書いています。

お水取り・二月堂 仲良し親子 以前見に行った時のお水取りの行事の一場面です。 この日も寒かったですが、すっきりと晴れていて、月が綺麗でした。 来月になると「お水取り」という、東大寺で大きな行事が始まります。 二月堂という大仏殿の奥にあるお堂で行…

奈良の伝統行事「お水取り」と正倉院展

東大寺・お水取り 二月堂 ~春を告げる伝統行事・お水取り~ 毎日寒いですが、もう少しすると奈良の東大寺で 「お水取り」という、伝統の行事が行われます。 写真は以前見に行った時の物で、 行事の中の一つである二月堂での松明をかざす 「おたいまつ」が始…

【更新のお知らせ】古代から使われている染料についての記事をアップしました。

染め 今回は染料と時代ごとで変わる色の名前との関わりにスポットを当ててみました。 一言に染料といっても、アカネやアイ等の染料店のお店で見かけるような染料から、 カレーに入っているウコンや栗きんとんの色付けに良く使われるクチナシ等、 食べ物の色…

悠久の時代を越え、今なお現役の植物染料たち

~古代の色彩について~ 異国情緒が感じられる、彩り豊かな古代の衣装 藍 茜 蘇芳(すおう) 日本の色名を調べていると、 色の名前の中に染料の名前がそのまま色名になっている ものがある事に気づきました。 藍色(あいいろ)、茜色(あかねいろ)、 紅(く…

【機織りの続き】経糸の終わりが見えてきました。

織り途中の機 すごい雪ですね・・・。 何十年ぶりの大雪が降っているところも多く、今年の冬がここまで大雪になるとは思いませんでした。 大雪の所にお住いの方は本当にご苦労が多い事と思います。 雪かきや道路の凍結等ご注意ください。 今回は織物の性質と…

今月のアンテナショップのイチオシは福袋と梅シリーズです!

福袋 3000円セット 黄色 ヘアゴム 飛び梅 ふわふわブローチ 春の訪れ 関西は今月のアンテナショップの時期も週末に雪が降るということで、かなり心配です。 先月が大雪だったということもありますが アンテナショップが4周年となる記念として、 今月のアンテ…

【織り始め】機織りで出来るレース模様。

平織りの部分 模様が登場 精錬 2綛(かせ)目 織り始めは平織りがしばらく続きますが、 しっかり緯糸を織り込む部分とそうでないところがあります。 (布目が詰んでいるところは縫い代になります。) そしていよいよ模様が変わる部分。 踏み木の設定が合って…

アンテナショップの作品を搬入しました。

紅梅 この前今月のアンテナショップに出展する作品を無事搬入してきました。 今月は梅をイメージした作品と福袋がメインとなっています。 その帰り道に京都御苑に寄り道をしたら、紅梅や白梅、黄色い梅がたくさんあって、 ようやく花が咲きだしたといった感…

親子で楽しめる「そめ」と「はたおり」のおはなし

機織りが描かれる昔話や小説といえば 『鶴の恩返し』が有名ですが、 それ以外にも染織の場面が出てくるお話があるか探してみて出会った本です。 どちらも心温まるお話になっているので、 小さい子供さんにも楽しみながら 染めや織りに親しんで いただけると…

綜絖(そうこう)と踏み木の組み合わせは、まるでパズルの様。

踏み木 今回は織り方が変わるので、糸の上げ下しをする踏み木の設定自体を変えることになります。 写真の設定は前回の踏み方の物ですが、このような感じでそれぞれの織り方によって繋がる紐の配置が変わります。 この繋ぎ方というのも少しだけ紐の位置が変わ…

黙々と綜絖(そうこう)通し。

織り模様別に分かれた経糸 先日織り上がった布と同じ糸を使って、小物を作ろうと思い機にかけています。 写真で3つの束に分かれている通り、 今回は途中で織り模様が変わるように 綜絖(そうこう)に通しています。 自然に模様が切り替わるようにするための…

糸の精錬(せいれん)は筋力トレーニング?

用意した綿糸 精錬 織り上がった布 ようやく機にかかっていた布も織り上がり、機から外しました。 織り終わった時は、いつも達成感があります。 この後は地直しをして布のゆがみを取り、仕立てをしやすい状態にします。 そして、天気が良かったので糸の精錬…

糸の精錬(せいれん)は筋力トレーニング?

用意した綿糸 精錬 織り上がった布 ようやく機にかかっていた布も織り上がり、機から外しました。 織り終わった時は、いつも達成感があります。 この後は地直しをして布のゆがみを取り、仕立てをしやすい状態にします。 そして、天気が良かったので糸の精錬…

【更新のお知らせ】カード織りについての記事の続きをアップしました。

今日は節分という事で、各地で節分が行事がありましたね。 恵方巻きはかぶりつくのは大変なので、わが家では一口大に切って普通の太巻きとして食べてしまっています・・具が落ちないように食べるのは難しいです。 さて、先日織り終わったカード織りについて…

カード織りのテープが完成しました。また、本棚のコーナーを更新しました。

織り始め 織り終わり ようやく織り終わりました。 終わりになってくると、カードが動く範囲が狭くなって回りにくくなってきます。 何とか通し続けていくうちにカードが回らなくなってきたので、糸を外して終わります。 そして、ここから必要な長さを切り取っ…

カード織り 2

織っているところ 模様が出てきました。 織り終わり 糸の準備が出来たので糸を張って織り始めます。 準備した緯糸(よこいと)を板や棒などに 巻いてく時に開いた隙間に通し、 糸を通すたびにカードを90度回転させながら 織っていきます。 織り進んでいくう…