今取り掛かっているいくつかの作品がひと段落したので、
筬通しの続きをしました。
~筬と筬に関わる織りの言葉~
はた織りには独特の用語がありますが、
その中には筬に関わる言葉や単位もあります。
今回はそんな筬に関わる用語をご紹介したいと思います。
〇金筬(かなおさ)、竹筬(たけおさ)
筬に使われる素材で、それぞれ金属、竹で作られた筬の事を
言います。
〇筬羽数(おさはすう)
1㎝、または尺など、ひとつの空間の区切りに
たて糸が通る単位の様なものです。
(例えば1㎝の間に10本の経糸が通る場合は10羽と数えます。
地域によっては鯨尺を使ったり羽数を「よみ」とも言ったりします。)
たて糸を作る際、織り縮み分を含めて
実際の布幅より広く設定します。
〇丸羽(または双羽(もろは)とも。)
筬ひとつの隙間に2本のたて糸が通ります。
細い糸で織る際にこの通し方で織ると織り目が緻密で
しっかりした布になります。
〇片羽(かたは)
筬ひとつの隙間に1本だけ経糸が通ります。
変わり織りをする際や経糸が太い場合が多いので、
私は片羽で通すことが多いです。
〇空羽(あきは)
筬に糸が通っていない状態です。
(通し間違えて隙間が空くと、通っていないところが結構目立ちます。)
ただ、デザインとしてあえて糸を通さない場合もあります。
糸が色がり、滝のようになりました。
今回は40㎝とだいぶ幅広です。
~iichiのお知らせ~
かなり気が早いですが、iichiには秋口に向けて銀杏の色付きをイメージした
がまぐちを追加しました。
今回は押し口金になっていて・・・
上の様にプレートを奥に押すと開きます。
開けると中はシックな色合いになっています。
キハダ、こがねばな、刈安と藍の重ね染めのグラデーションで
緑から黄色へ変わっていく銀杏を見ると秋の訪れを感じます。
一足早く秋を取り入れたい方にどうぞ。
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がま口財布 ~銀杏~ | iichi ハンドメイド・クラフト作品・手仕事品の通販
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