室内に入れてしばらく置いていると、
ずっと硬かった実が次々と開いてきました。
開き具合の違う棉の実を見ていると、綿がどうやって開いて綿が出てくるのか
よく分かってきます。
棉が吹く様子
(実が開いて中の綿があらわれることを「綿が吹く」と言い表すことがあります。)
実に割れ目が出来、中の綿が少しのぞいています。
更に実の割れ目が大きくなり、反り返るように開いていきます。
綿が空気を含み、花が開くように外側に膨らむようになれば収穫するタイミングです。
和綿(わめん)と言われるアジア種の棉の木は下向きに花や実が付くので、
軽くつまんだりするだけで収穫することが出来ます。
(外での場合は綿が開ききって落ちる前に収穫します。)
棉の実が開くにもやはり温度と適度な乾燥が大きく関わっているようで、
改めて暖かい地域の植物なのだと実感しました。
収穫した綿は種と綿に分け、分けた棉をほぐす作業を経て
糸を紡ぐ段階に進みます。
綿繰り(わたくり):種と綿に分けていきます。
綿打ち:固まっている綿の繊維をほぐします。
篠巻き(しのまき)づくり:解して繊維の向きを揃えた綿を筒状に丸めます。
糸紡ぎ:糸車や紡錘車で糸に紡いでいきます。
手紡ぎの糸は綛(かせ)という輪っかの状態にまとめます。
年々気候が不安定になってきて植物を育てるのが難しくなってきているのを
感じます。
今年育った綿は木も綿の実も小ぶりでしたが、何とも言えない愛着を感じます。
自分で棉の木を育ててみて、植物の持つ生命力やお花の可愛さに力をもらったり
癒されたりと生活にメリハリや彩りを感じることが出来るようになりました。
下の記事は以前綿の栽培についての本をブログで紹介した記事です。
棉の木に興味を持っていただけたら嬉しいです。
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