先日の作品の房が結び終わったものの雨が降ってきたので、
たて糸に使って残り少なった糸枠の糸を纏めたり、
次の作品に使う糸の配色をしたりする時間にあてました。
📝糸へんメモ・糸巻きで使う道具
たて糸を作るための準備として糸枠に糸を巻く作業がありますが、
今回はその際に使う道具をご紹介します。
主に使う道具は木枠、座繰り機(ざぐりき)、後光(ごこう)、
そして静輪(しずわ)です。
座繰り機(ざぐりき)と木枠
元々はいくつかのお蚕さんから引き出した生糸を
撚りをかけつつ纏めて木枠に巻くためによく使われていたようですが、
今はその用途に加えて、全般的なはた織りの作業でたて糸を作る作業の前に
糸を木枠に巻く際に使う織り道具として使われています。
民具を展示する博物館では機織りの道具として
昔の姿の座繰り機が展示されていることもあります。
(アンティークショップやオークションサイトでも見かけることが
あります。)
後光と後光台(ごこう・ごこうだい)
綛(かせ。長い糸を輪っか状に束ねた状態)の糸を輪っか状に拡げて
かけておく道具です。
台から外して木の棒にかかっている糸の張りを調節しながら
綛の糸をかけて使います。
木の棒が四方に広がっている様子から仏様の後光を連想したのかな、
と思います。
糸を張った状態を保てるので作業がしやすく、
よこ糸にしたい糸を綛の状態から直接小管(こくだ)に巻く際にも
この後光台にかけて使います。
そして、芯にある木の棒の所には後光の回転が勢い余って台から外れないように
輪っか状の陶器の重りを下げています。
この重りは静輪(しずわ)といって、様々な重さのものがあって
はた織りの様々な場面で使われます。
この重りがあるおかげで、後光が安定して回転するようになりました。
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