次はブローチの仕上げについてです。
ふわふわブローチというタイプの作品はある程度形を作って中綿を詰めてつくります。
実はこの中に入れる棉も木綿の綿を作っているんです!
そしてその綿をほぐしたらヘラなどでブローチに詰めていきます。
この時に便利なのが、いつもがま口の口金に袋を入れていくのに使っているヘラです。
コンパクトなので、こういった細かい作品を扱う時に楽です。
綿の詰め具合に気を付けながら、開けていた口を縫い閉じます。
開け口を縫い閉じたり、縫い目を補強するために虫止めをしたりする時、
昔少し習った和裁の縫い方で縫う事があります。
短大を出てから織物の教室に通う前、少しの間和裁の学校に通った時期がありました。
仕事としていくためには難しくやむなく学校を離れることになりましたが、
着物についての基礎知識や縫い方など、今の作品作りにとても助けとなっています。
短い間でもその時必死に学んだ事は、
その事自体がうまくいかなくても必ず次に繋がるんだと実感しています。