oribiyoriのブログ

草木染め、手織りした作品、また綿栽培や染め織りに関することを書いています。

綿から糸ができるまで 2

綿打ち

ほぐれた綿のシート

じんき

 
 綿繰り機のローラーを通すと
綿が固まった状態で出てくるのでほぐします。
 
 綿弓という道具ではじくと、
綿がほぐれるのと同時に綿に付いていた
細かいゴミも飛ばすことが出来ます。
 
 綿弓はホームセンター等で資材として売っている
細い竹とテグスで作りました。
 そしてほぐれた綿をシート状に並べて
巻いていきます。
 
 すると「じんき」とよばれる
細長い筒状の綿が出来上がり、
この綿の端から綿を撚り出して糸にします。

紡錘者(スピンドル

糸紡ぎ

綛上げ(かせあげ)

 
 今回は紡錘車(スピンドル)という、
シンプルな形の道具で綿から繊維を撚り出して
糸を紡ぎます。
 
 はじめは道具に導き糸という糸に、
綿を絡ませて糸になるようにします。
糸が続いて安定したら、
綿から繊維を引き出しては撚りをかけるという動きを
繰り返します。
 
 紡ぎ方も人それぞれで、
道具に慣れるまでは写真のように
道具を水平に持って紡いでいました。
 
 今は道具がぶら下がるように
縦に持って糸紡ぎをしています。
 
 そして、スピンドルに糸が紡いだ糸がたまったら
綛(かせ)という輪っかのような状態に
糸をまとめていきます。
(薄い黄色の色は染めた糸で、
他の物に巻いたものを
元の綛に戻しているところです。)
 
 道具から外せば、ようやく手紡ぎ糸の
綛の出来上がりです。