oribiyoriのブログ

草木染め、手織りした作品、また綿栽培や染め織りに関することを書いています。

平安絵巻を彩る色彩の鍵は「重ねの色目」にあり。

京都御所 紫宸殿

紅花で染めた糸

 
平安時代の色彩~
 それから時代が移り遣唐使が廃止され、
外国との交易が減った分、
日本国内での独自の文化が盛んになりました。
(かな文字や寝殿造りなど・・)
 
 平安時代のイメージを象徴する十二単等が登場したことも、日本の色彩の種類が増えた事に大きく影響しているように思います。
 
 貴族たちはその服の色づかいでファッションセンスを
競っていたようです。
 その時に役立ったのが「重ねの色目」という
色の合わせ方です。
今でいうグラデーションや、一色だけはっきりした色を
入れる「差し色」らしき合わせ方があったりと、
現代にも通じそうな色づかいが見られて
少し親近感がわきます。
 
~色名の特徴~
 また、この時代の色名で気が付いたのは、
身の回りの植物や動物といった
自然の物から付けられているという事です。
(桜色、桃、藤・・・等々イメージしやすい色名が
たくさん出てきます。)