本棚コーナーの、「親子で楽しめる「そめ」と「はたおり」のおはなし」のページに
宮沢賢治が書いた染めに関わる人達を描いた本が加わりました。
宮沢賢治は天体や農業との関わりが深いイメージを持っていましたが、
岩手の伝統的な染織工芸にも高い関心を持っていたことを知りました。
1つは南部紫紺染です。
紫紺染めは紫草という、紫色の色素を持つ植物の根で染めます。
高貴な紫色が染まりますがその分たくさんの手順や道具が必要なので、昔からとても貴重で高価な染物でした。
2つめはホームスパンです。
農場で育てた羊の毛で糸を染めて紡ぎ、ツイードの服地やマフラーやショールなどに織っていきます。
きれいな色合いや手ざわりが魅力的で、最近は工芸を紹介する番組でもみかけることが多くなりました。
どちらの工芸も、現在も技術を守り伝えられている方々がいらっしゃいます。
手仕事の工芸品を扱うお店などで日本各地の工芸品を実際に目にすることが出来るようになってきたので、伝統工芸品のイベントを楽しみにしています。