経糸(たていと)を筬に通し、綜絖(そうこう)という
織り機の心臓部とも言える綜絖(そうこう)に糸を通して行きます。
綜絖はなかなか聞き慣れない言葉ですが、
布を織る時、経糸を決まった本数分まとめて上下させる
役割があります。
この綜絖も使う織り機によって様々な方法や道具で
変わって来ます。
~織り機に設置された綜絖に糸を通し、織り機で織る場合~
作業の方は色の濃い部分まで通りました。
まずは織り機に綜絖が設置されていて、
そこに経糸を通して機にかける場合です。
高機(たかばた)という、織り手が椅子のような
高い位置に腰かけて織る織り機に多いです。
織り機によって糸が通る部分が金属製だったり、
摩擦に強い糸で作られていたりと、素材も様々です。
~棒や筒と糸の組み合わせで織る場合~
そして木枠や腰で織ると言った方法の織り機では、
棒や筒で一本おきに糸を拾い上げ、
綜絖で違う組み合わせの経糸を拾って織る仕掛けを
作っているのをよく見かけます。
棒や筒と糸の組み合わせで織る場合です。
綜絖の上にある棒で経糸を広げます。
棒や筒と糸の組み合わせで織る場合です。
綜絖の上にある棒で経糸を広げます。
以前大阪にある国立民族学博物館で世界中のたくさんの種類の織り機が
展示されていたのを観に行った時、
織物そのものに加え、織り機にもその土地柄や文化が
現れているのを感じました。
珍しい織り機や織物に触れる機会があると、
織りの奥深さを感じます。
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