たて糸が無事に筬(おさ)に通ったので次の工程に移ります。
(織り手や産地の場所によって工程の順番や流れは変わりますので、
機かけの方法のひとつとしてご覧ください。)
次はたて糸を上下させる綜絖(そうこう)に順番通りに通して行きます。
今回は久しぶりに変わり織り(組織織りとも言います。)
変わり織りではそれぞれの織り模様によって経糸(たていと)が上下する組み合わせも異なります。
なので、変わり織りを織る時は組織図という、織り模様を作るための
設計図を参考に通して行きます。
そしてその図にある綜絖に通して行く順番を書いた図は音楽でいうと
譜面に近いものを感じます。
変わり織りは4枚の綜絖にそれぞれ違う通し方をするので、
少し通してはこまめに順番を確認して少しずつまとめていきます。
写真は2組めの模様を通したところです。
この後ももう少し作業が続きます。
📝糸へんメモ:平織りと変わり織り
平織り(ひらおり)
織物の模様はたて糸が1本ずつ交互に上下し、織り進むごとによこ糸が
交差する一番基本的な織り方です。
ちなみに、この平織りを織っている時によこ糸とは違う色合いや種類の糸で
織り込んで幾何学模様や動物模様などを織り出す織り方など、
平織りの布に変化を持たせて華やかにする方法も沢山あり
織りの多彩さや奥深さを感じさせてくれます。
変わり織り(組織織り)
織り進むごとに経糸の上がり方が少しずつ変わり、複雑な織り模様を
織り出す織り方を総称してこう呼んでいます。
複雑で繊細な織り模様を織り出すには、たくさんの綜絖や仕掛けが
必要になってきます。
博物館や織物を扱うお店で手織りの複雑な織り模様の織物を見かけると、
ついどんな織り方なのか気になり立ち止まります。
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