先日織りあがった織布を水通しして乾かしている間に次の作品の
機かけを始めました。
(人によって機かけの順序は異なりますが、私は筬に糸を通す作業から始まります。)
経糸(たていと)を予定した幅になる様に筬(おさ)という道具に通して行きます。
ちなみに筬には中心地点から左右均等にたて糸が通る様にします。
~偶数の地の糸と奇数の模様糸~
普段の整経(せいけい。経糸を作る工程)では4枠、8枠という様に
偶数糸枠から経糸を作ることが多く、
整経台の杭を往復することで自然と出来る経糸の束も偶数になって
糸の計算や作業がしやすくなります。
(筬通しの際に整経で作った畔(あぜ)が大きな意味を持ちます。
このあぜは経糸を一本ごとに互い違いに杭にかけることで出来るクロスの状態で、
整経していくうちに自然と偶数の糸束になっていきます。)
ところが今回はベースになる偶数の経糸の組合せの間に1本ずつ
少し太めの麻糸を織り模様として入れたこともあり、
どうしても地の糸の並び方と織り模様の糸の並びと重なったりして
本来の順番通りに並んで欲しい糸の並びと合わなくなってきます。
なので、筬に通す前に畔の組み合わせや糸の並び方を直しながら
筬に通しておきます。
偶数の藍染め糸と1本ずつの麻糸の本数の違いから糸の並び方で混乱して
思いのほか時間がかかりましたが、どうにか筬に通すことが出来ました。
次回はたて糸を上下させる綜絖(そうこう)に通して行く、
綜絖通しという工程に移ります。
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