前回の平城京の風景に対し、今回は奈良の曽爾高原という
山に広がるススキの風景をイメージして刺繍をしています。
どちらも奈良の秋の風景をモチーフにしていますが、
平地の風景と山地の風景とで対になる様に作りたいと思っています。
今回のイメージの元となった曽爾高原はススキが広い範囲に群生していて、
奈良の秋の名所になっています。(夜は星がよく見える場所としても有名です。)
私自身はまだ曽爾高原に行ったことが無いので写真に頼る形になりますが、
様々な写真と自分の持つイメージを組み合わせて風景を作って行こうと思います。
山の稜線は風が吹いてなびく枯草やススキをイメージして素朴な風合いの
茶綿の糸や草木染の糸で、
また月と満点の星を絹糸で刺繍しました。
昼間はなかなか暑さがおさまりませんが、涼しい風が吹き抜ける山の風景を
イメージして涼しさを感じていただけたら、と思います。
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