今回は秋冬に向けて黒系統の色も染めてみようと思い、
鉄分を含んだぬるま湯に浸けて媒染(ばいせん)して再び染めたら、
黒に近いグレーに染まりました。
~媒染の不思議~
媒染をする前は草木染をした時によく染まる色合いのベージュ系の色でした。
その糸を木酸鉄(もくさんてつ)という、鉄分を含んだ液を溶かしたぬるま湯に浸けていくと、
染料の色素が鉄分と結びついてたちどころに黒っぽい色に変わり、
印象がガラッと変わりました。
アルミなどの比重の軽い金属イオンを使った媒染では鮮やかで明るめだったり、
染料の元々の色味に近い色合いに発色することが多いです。
逆に今回の様な鉄分での媒染だとビックリするくらいに深くて黒味のある色合いに
染まるのを見ると、染色は化学の世界だなと感じます。
媒染する前
↓
媒染した後。
「何という事でしょう!✨」というあの有名なフレーズが頭をよぎります・・・。(^_^;)
そして媒染した後にまた染め、その後はしっかり洗い流して
外で干して乾かします。
また、この綛の染めがひと段落付いたところで別の白い糸も続きで
染めることにしました。
染め液には媒染剤の鉄分が溶け込んだからか、
一回目の染めの時点でグレー系統の色合いに染まりました。
今回染めた色はグレーや青色などの色あいと組み合わせたり、
またかえって鮮やかな色合いの色と組み合せたり、と
色々なパターンを表現してみたいと思っています。
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