少し前に矢車附子(ヤシャブシ)という染料で濃いグレー系統に染めた糸を
使おうと思い、木枠に巻きました。
実際にはもう少し濃い色合いですが、染める回数などを調整して
2段階の色が出来ました。
この2色のようなモノトーンの色あいで織ったり、
明るい色を組み合わせたりしてアクセントにしたりと
色々なパターンを考えて作って行きたいと思います。
~染料のこと・矢車附子~
矢車附子(ヤシャブシ)は古代から使われてきた染料で、
松ぼっくりような形の実を乾かして染料にします。
染液に染めただけの状態ではベージュ系の色ですが、
鉄分を含む助剤に漬けることで黒やグレーに染まります。
ヤシャブシはこの黒い色合いを染める染料として
江戸時代に特に使われるようになりました。
一度目に染めた糸です。
この段階では一般的な草木染という色合いですが、
奥に見える鉄分を溶かしたお湯に漬けると・・なんという事でしょう。
↓
色合いが大きく変わり、グレー系統の色合いに変化しました。
染液や助剤を濃くしたり他の染料で事前に染めたりするとさらに
黒い色合いになります。
モノトーンの糸を機にかけるのは久しぶりなので、
色あいを活かせるように慎重に設計していきたいと思います。
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