来週になると雨が続くと聞き、暑さも少し落ち着いたことから
染めをすることにしました。
~染料のこと~
今回は矢車附子(やしゃぶし。夜叉五倍子とも書く。他にも椰子の木、
お歯黒の木など、別名が多い。)という木の実で染めています。
この染料は別名のお歯黒の木からもあるように、昔から(特に江戸時代から)
黒い色を染めるのによく使われてきました。
黒っぽい色は鉄の成分を含んだ液に触れさせることで、
染料の色素が鉄分と結びついてそういった渋い色合いが出るようになります。
染料の量がそんなに多くないですが、なるべく黒く染められたら、
と思っています。
染め方としては染料のヤシャブシの実を数回に分けて煮出し、
それを濾した煮汁を足して行って染液にします。
そしてその染液にあらかじめ水に浸しておいた糸を繰りながら染め、
浸してしばらく焚いたら冷めるまで置いておきます。
染液に染めた状態では、ベージュ色になっています。
糸を浸けた状態で一晩置いておくことでもう少し色が深まっていくかと思い、
明日媒染(色止めや発色をする役割があります。)や2回目の染色をすることに
しました。
~織りの続き~
染めの作業がひと段落したところで、ふたたび機織りを再開しました。
地の糸は同じで、今度はざくろの実で染めた糸を濃くしたい部分に織り込みました。
茶綿より少し淡い感じでベージュと茶色の間位の色合いということもあって、
見た感じもさらにマイルドなカフェオレっぽい色味になっています。
秋が進むとコーヒーやカフェラテ、また紅茶などの色味も暖かさを感じる
飲み物が恋しくなってきます。
そんな季節にお出かけや生活のひと時に寄り添える布小物が出来たら、
と思っています。
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