今回は西陣で昔から織られている爪かきつづれ織りの展示や
京都御所の特別公開を見学したことについてです。
つづれ織りは様々な色の糸をたて糸が隠れるように織りこみ、
立体的で豪華な模様を織り出す織り方です。
一般的な織り方と異なるのはよこ糸がきっちり織り込まれているため
たて糸が隠れて織り模様だけが見えたり、
織り模様ごとに織り進めることが多いので、織り模様が織り進むごとに
櫛や爪などで細かく打ち込んでいきます。
特に西陣織りのつづれ織りは織物の密度がとても細かいので、
織り手さんが爪を櫛のように削ってその爪で織り込んだよこ糸を引き寄せることから
爪かき本つづれ織りと言われています。
展示はアンテナショップでもおなじみのbe京都さまで開催されていて、
五節句をモチーフにした帯や能衣装、また織物で織った曼荼羅など
様々な形の織物を見たり、作品作りについての詳しいお話を伺うことができました。
シンプルな図案からとても立体的で繊細な図案、またハレの日にぴったりな
豪華な図案まで様々なテイストの図案があって、つづれ織りの奥の深さを感じました。
展示は明日までとなります。
そしてそのあと京都御所に足を延ばし、紫宸殿や小御所の障壁画や
時代衣装の展示を見学しました。
紫宸殿はかつて天皇家の様々な儀式が行われ、檜皮葺のとても大きな建物です。
そばには左近の桜と右近の橘(写真に写っている方)があります。
そしてしばらく進んだところに束帯と十二単を着た等身大の人形が展示されていて、
正面の姿だけでなく後ろ姿も見られる等になっていたのが新鮮でした。
実物の衣装の後ろ側を見る機会はこれまであまりなかったので、
とても興味深かったです。
この時代衣装の展示を含めた宮廷文化の展示も明日23日までということでした。
紅葉の方も進んでいる木やようやく色づき始めた木など様々でしたが、
今年は朝晩の寒暖の差が大きいからか赤の色合いがはっきりしている気がします。
↑このブログが気に入って頂けましたら、ポチッとお願いします。
m(_ _)m
また、ブログ村に参加しています。