久しぶりにお天気が続きそうなので、
インド茜での染めをしました。
染めている所です。
良い感じに濃く染まっています。
今回は少し濃い赤色にしたかったので、
染料を少し多めにしました。
染液にするために染料を何回かに分けて煮出し、
大きな鍋に濾して集めていきます。
今回の茜の染料は粉末になった状態での染料なので、
煮出している間に焦げないように気を付けました。
綺麗な赤が出ました。
~染める前にひと段階。~
染料が出来てすぐに染めたいところですが、
染料によっては先に媒染(ばいせん)という工程を
先にしておく事があります。
媒染はほんの少しの金属を含んだ液体に浸ける事で、
色付きを良くしたり、
色落ちをしにくくする役割があります。
こういった作業の事をよく先媒染と呼んでいます。
この作業は染めの作業の中では
かなり重要なポイントでもあります。
その媒染に使う金属によって、同じように染めても
色合いが大きく変わります。
例えばアルミといった軽い金属の媒染液では明るい色、
また反対に鉄といった重めの金属では渋みのある、
黒みを帯びた色合いになります。
最近はよくミョウバンなどのアルミ系、
最近見かけるようになったチタン液で色出しを
しています。
そしてようやく染め、液を冷ますところまでで
染めの作業は一休みです。